幌延町のミズナラ樽熟成酒について
~ワイン樽による『北緯45度の町幌延町』創生事業~
平成28年度に北海道経済産業局で実施した『100%北海道産ワイン・クラスター事業』を継承し、
独自展開として『100%幌延町産ワイン』製造の実現へ向け、
平成29年度から町産ミズナラを用いた樽の試験製造を開始しました。
北海道経済産業局、北大天塩研究林との連携のもと、材の確保・製材・乾燥作業を経て、
翌平成30年度に日本初の『幌延町産ミズナラ樽』3樽、
令和元年度には4樽(ともに有明産業株式会社製造)を製造。
北海道ワイン株式会社、田中酒造株式会社、北海道自由ウヰスキー株式会社に預託し、
木樽熟成ワイン・木樽熟成純米酒および木樽熟成クラフトジンなどを商品化。
現在では、10種のミズナラ樽熟成酒を町の特産品として取り扱っています。
ブドウ栽培についても、平成29年度に池田町から苗(山幸・清見)を譲り受け、
幌延町トナカイ観光牧場敷地内ほか町内各地で試験栽培を実施中。
現在は、新たなミズナラ樽熟成酒の製造とぶどうの栽培を継続し、
『100%幌延町産ワイン』の完成を目指しています。
2016年
北大天塩研究林との
包括連携協定締結
【幌延町産ワイン樽製造】
幌延町と北大天塩研究林が包括連携協定を締結
学術・教育・文化・地域発展分野での協力
●樽用ミズナラ材の供給
●ワイン用フドウ試験栽培指導
協定締結式の北大天塩研究林の高木林長と野々村町長
2017年
ミズナラ樽の製造へ
樽材に適したミズナラを北大天塩研究林にて選定・伐採。
旭川の専門業者にて製材し、日本唯一の
専従で洋樽の製造販売を行う有明産業株式会社へ材を輸送。
北大天塩研究林での伐倒の様子
2018年
ワイン樽の完成と
初のミズナラ樽熟成酒の誕生
新樽が3本完成し、北海道ワイン株式会社(小樽市)と
田中酒造株式会社(小樽市)へ預託。
年内に初のミズナラ樽熟成酒となる
「ミズナラ樽熟成ワイン2017」が誕生しました。
初めてのミズナラ樽熟成ワイン試飲の様子
2019年
ミズナラ樽熟成純米酒・米焼酎の誕生
新たな取り組みとして、純米酒・米焼酎を樽貯蔵し、
芳醇な風味が特徴の「純米樽酒『幌延』」(田中酒造㈱)と
「本格米焼酎原酒『幌延』」(田中酒造㈱)が、
秋には6か月熟成させた「ミズナラ樽熟成ワイン2019」
(北海道ワイン㈱)が完成。
町民向けお披露目会(幌延)、関係者向けに試飲会(札幌)を開催。
町内で開催された
「幌延町産ミズナラ樽熟成ワイン」完成記念特別講演会
2020年
ミズナラ樽熟成梅酒・ジンの誕生
新樽に、梅酒とジンを入れて熟成させた
「ミズナラ樽貯蔵 梅酒」(田中酒造㈱)と
「北海道クラフトジン9148HORONOBE106」
(北海道自由ウヰスキー㈱)が完成。
ホロカルが酒類販売免許を取得し、
店頭でのミズナラ樽熟成酒各種の販売を開始しました。
ジンのボタニカル(香りのもと)となるキハダ
2021年
純米樽酒「幌延」が3つの賞を受賞
アルミ缶に入った純米樽酒が誕生
「純米樽酒『幌延』」が、
・第27回北海道加工食品コンクール 札幌市長賞
・2021年春季全国酒類コンクール 最優秀賞
・2021年秋季全国酒類コンクール 最優秀賞
を受賞。
秘境駅の里「ほろのべ」にちなんで、
駅名の入った缶入りの純米樽酒を販売開始。
幌延の駅名が入った樽酒
ブドウの実の選定作業を行う幌延町商工会青年部
2022年
町産ブドウを収穫・加工へ
他町とのコラボ酒が2つ誕生
2016年より栽培していたワイン用ブドウ(山幸・清見)を、
町の商工会青年部との協働により収穫し、
ゼリーや羊羹などに加工。
ワインの製造可能となる収穫量になるまで、
特産品としての活用をすすめています。
また、利尻富士町とのコラボで「樽熟利尻富士榮泉」(田中酒造㈱)、ニセコ町とのコラボで「樽熟ゆり根焼酎」(田中酒造㈱)が誕生するなど町産樽を通じ、幌延町PRに努めています。
2023年
萌えっ子キャラクターとの
コラボラベル純米樽酒が誕生
苫前郡羽幌町に本社を置き、留萌・宗谷地域住民の足を支える地域に根差したバス会社である沿岸バス株式会社の萌えっ子キャラクター「問寒別あおい」、「問寒別めいりん」とのコラボラベル純米樽酒を販売開始(ホロカル限定販売)。
ラベルは、
・ほろのべ名林公園まつり第50回記念限定ラベル
・問寒別駅 祝百寿限定ラベル
の2種類。